30年以上のテニスコーチとしての経験をもとに、テニスの上達に寄与する3つのテーマについてお話しいたします。また、テニスのショットの紹介やコツ、初心者の方が良いコーチを選ぶ際のポイントも、コーチの視点からご紹介いたします。この記事は特に初心者から中級者を対象としていますが、上級者の方にも新たな発見があるかもしれませんので、ぜひ再確認してみてください。
それでは、3つのテーマを説明いたします。
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本 質
<タイミングを良くする>これがテニスの本質になります。
これらのことを聞いたことがあるかもしれませんが、様々なボールを同じ位置で打つ反復練習を多く行うことで、インパクトのタイミングが安定してきます。
同じ位置で打てるようになると、自分にとって最も効果的な打点が分かり、それが自分のスウィングの中心になります。
テニススクールでは、グリップの基本的な位置を指導し、個々に合ったグリップのアドバイスも指導致します。
レベルアップするにつれて、自分の力を最も効果的に発揮できる感覚を優先させることが大切です。
これはよくあることですが、指導者が推奨するグリップが必ずしも自分にとって最良のものであるとは限りません。
しかし、初心者の場合、自分に合った感覚を見極めるのは難しいかもしれませんので、指導者のアドバイスに従うことをお勧めします。
基本の位置と大きく異なる場合は、コーチからのアドバイスがあります。
その際は、コーチに指導を任せて基本の握り方を学び、反復練習を通じて、自分の力が最も打ちやすいスウィングが見つかります。
テニスのショットをご紹介します
フォアハンドストローク⇒得意な方が多い
テニスの得意なショットと言えばフォアハンドストロークと答える方が多いと思います。
その理由としては利き手の手のひらで打つ感覚で力が入りやすく得意な方が多い思います。
また体の使い方もボール投げに近いのでスイングをする時に体もスムーズに動きます。これが得意になりやすい要因になります。
フォアハンドストロークのコツは
- グリップを厚くする(セミウエスタンかウエスタン)
- テイクバックで肩を入れる
- 軸足(後ろ足)の膝を曲げる
- スピンを掛ける
- 打点を前にする
- インパクトで脇を閉める
バックハンドストローク⇒苦手な方が多い
苦手なショットはと聞くとバックハンドストロークと答える方は多いと思います。
苦手な原因は色々ありますが両手バックは左手(右利きの方)の手のひらで打つ感覚で片手バックは利き手の手の甲で打つ感覚で共に力が入れずらいことが大きな原因だと思います。
体の使い方もボール投げの逆の動きになり難しく感じられる原因です。
現在は両手バックハンドストロークが主流で力が入れやすいやスピンが打ちやすいや高いボールも打ち込めるなどが特徴です。
両手バックハンドストロークのコツは
- 右利きの方は左手の手のひらでスピンを打つ感覚
- 力が入るのでライジング(ボールが上がってくる所)で打つ
- 体全体で打てるので遅れそうでも肩を入れる
- 両手なので高目で打つ
- ジャックナイフにも挑戦
片手バックのコツは
- 片手バックスライスを身につけると武器になる
- スピンを掛けるにはウェスタングリップ
- 肩を入れて打てる
- スライスでアプローチショットを打ってネットに出る
サーブ⇒習得に時間が必要
よくスクールでお客さんに「サーブの習得はストロークの2倍時間がかかりますよ」と言うことがあります。
それだけ難しいショットと言えますね。サーブは唯一自分でボールを上げて打つショットで自由に打てる反面自分でリズムを作らないといけません。
リズムはテニスでよく使う「1.2.3のリズム」です。これはトスの高さが関係しておりトスが低いとリズムも早くなります。
練習でも試合でプレッシャーがある時でも同じトスの高さで打てるようにしましょう。スイングはボール投げに近いですがラケットを持つことでの違いもあります。下の記事を参考にしてください。
サーブのコツは
- コンチネンタルグリップ
- トスアップ
- トロフィーポーズ
- 肘を上げる
- 回転を掛ける
ボレー⇒攻撃的にネット前で打つショット
ネット前で相手のボールをノーバウンド(ハーフボレーはワンバウンド)で打つボレーは、チャンスボールを決める時にも必要なショットです。
相手に近い位置で打つため、素早い反応が必要です。そのコツは、ボールを待つときに気持ちを落ち着け、リラックスしてください。
ボレーは〈決めれるショット〉と思いがちで、そう思うと力んで急ぎ足になりがちです。意外とボレーは受け身のショットで相手のボールを受けて返球する意識を持ちましょう。
ボレーのコツは
- タイミングよく打つ
- ラケットを立てる
- ブロックボレー
- ネットに近づく
- 踏み込みながら打つ
スマッシュ⇒練習量が少ないが決めたいショット
ネット前でスマッシュでポイントを決めると、「スカッ」と気持ち良いものですが、実はスマッシュの練習量は他のショットと比べると少ない印象があります。
最後の決めのショットであるにもかかわらず、あまり練習されていないために上手くいかないことがあり、さらにはミスをすることもあります。
サーブとスマッシュを比較すると、最大の違いは相手が上げてきたボールに対処する点です。
そのためには、準備を早く整えて相手のボールに効果的に対応することが肝要です。
この準備をテイクバックと呼ぶことができますが、これはラケットだけでなくボールの落下点に迅速に動くことも含みます。
スマッシュのコツは
- 横向きの姿勢を取り、左手を上げる(右利きの場合)そしてラケットを素早く構える。
- 移動しながら左手を上げ続ける。
- 軸足(後ろ足)をしっかりと置いて止まる。
- 相手のいない場所に的確に打つ。
テニスのショットを視覚的に理解しながら上達するための詳細な情報は、以下の記事をご参照ください。特に基本的な打ち方を知りたい方にとって、有益な内容となっています。
良い行動はテニススクールに通う
行動としてお勧めするのは、テニススクールに通うことです。私自身がテニスコーチをしているからというわけではなく(笑)、テニススクールには数多くのメリットがあります。
テニススクールは、仕事や家事、またはお子さんがいる方でも利用できる便利な選択肢です。
短時間で効率的にテニスの練習ができ、自分のテニスのレベルアップに繋がります。
例えば、塾に通ったり忙しくてテニスの練習時間が確保できない方にとって、テニススクールは理想的な解決策となります。
以下に、テニススクールの良い点をご紹介します。
定期的に練習が出来る
テニススクールでは、通常週に1回、特定の曜日と時間帯に受講することが一般的です。
このスケジュール設定により、同じ曜日と時間帯に一貫してテニスを行うことが可能となります。
これによって、スクールの受講日にはその時間帯にテニスをする習慣が生まれ、他の予定や行動もそのスケジュールに合わせて調整します。この思考の変化が、上達への第一歩となります。
つさらに、週1回のスクール受講を増やすことで、週に2回や3回と練習を行うことができ、これがよりさらにレベルアップが期待できます。
頻繁な練習によって、前回の感覚が残りつつ新たなスキルやテクニックを取り入れることができ、「思い出したころに練習が終わる」という問題を回避できます。
自分のレベルにあったクラスで練習が出来る
テニススクールでは、細かいレベル分けが行われ、自分の実力に合ったクラスでレッスンを受けられます。
練習相手は同じくらいの実力が適切で、高すぎるとペアでのプレーが難しくなり、相手なら諦めの気持ちになりやすいです。
逆に低すぎるとボールが返ってこなくて集中できないこともあります。
同じくらいのレベルで練習すると、ポイントのやり取りが増えて、ポイントを取ろうという思考になります。
コーチと打ち合いが出来る
テニススクールのレッスンでは、コーチとの打ち合いが可能で、これが魅力の一つです。
コーチは生徒のスキルに合わせて、初級者には扱いやすいボールでラリーを続け、打点を把握させてくれます。
一方で上級者には敢えて高速や厳しいコースでボールを打ち、それに対応させることで、テニスのスキルを更に向上させることができます。
同じレベルの友達が出来る
テニススクールでは、細かなレベル設定が行われ、自分のスキルに適したクラスでテニスを楽しむことができます。
毎週のレッスンを通じて仲間が増え、同じレベルの仲間たちと協力してコートをレンタルして練習したり、レベルに応じた試合に挑戦することができます。
同じスキルを持つ仲間との経験を通じて、お互いのテニスに共感し合い、良いテニスコミュニティを築くことができます。
初級者でも出場しやすい大会がある
テニススクールでは、レッスンだけでなく、様々なイベントも用意されています。
- スクール内で行われる生徒同士の試合
- 親睦を深めるイベント
- ジュニア向けの企画
- コーチも参加する楽しいイベント
特に生徒同士の試合は、スクールのレベルに応じてクラス分けがされ、試合未経験の方でも気軽に参加できます。
初めての試合ではルールが分からないかもしれませんが、コーチの指導のもとで気楽に経験を積むことができる点が魅力です。
テニススクールの用品購入のポイント
テニス用品の新作商品が購入出来る
テニススクールでは、さまざまなテニス商品が取り揃えられています。
新作モデルが発売されると、スクールでもその商品に関するキャンペーンが行われ、割引価格で手軽に新作を購入できることがあります。
また、コーチやスタッフに気軽に質問できる雰囲気があります。同時に、旧モデルがセールで販売されていることもあるため、お得な買い物ができる魅力もあります。
ガット張替が定期的に行える
テニスラケットのガットは通常、メーカーによれば約3ヵ月で寿命が終わると言われ、テニススクールでは年間に4回ガット張替のキャンペーンが行われることがよくあります。
これにより、様々な種類のガットが用意され、反発系、耐久系、打球感系など、プレーヤーの好みに合わせた選択が可能です。
さらに、コーチからのアドバイスが直接得られ、ガット選びの際に有益な情報となります。
また、担当コーチが直接ガットの張替えを行ってくれることも、スクールの魅力の一つです。
ラケット・シューズはレンタル出来る
テニススクールでは、ラケットやシューズのレンタルサービスが提供されています。
仕事帰りや外出中に急にテニススクールに参加しようと思った場合でも、ラケットやシューズがなくても安心です。
また、テニス未経験者が初めてスクールに足を運ぶ際には、何も持たずに受講できる点が手軽にテニスを始める良い機会となっています。
初心者の方にとって避けたいコーチとは?
テニススクールのコーチにはさまざまなタイプがいます。私も様々なコーチを観察してきました。
そこで、初心者ができるだけ避けたいであろうコーチの特徴をこっそり紹介してみましょう。
これは私自身も気をつけていかなければならないポイントです。
バンバン打たせる!
テニスの上達にはボール数を積むことが重要ですが、そのためには初心者が必死に腕だけでラケットを振り、バンバンと打つのは避けた方が良いと考えます。
初めてテニスに取り組む方には、グリップの握り方、適切な打点、そして正しいスイングなどを先にしっかり身につけてから、ボールを打つ練習に進むことが望ましいですね。
このアプローチは、体育会系のコーチによく見られますが、自身が実践した方法を初心者にそのまま伝えることは避けるべきだと思います。
アドバイスが多すぎる!
テニススクールではアドバイスが当然ですが、コーチから過多なアドバイスを受けると、何をすべきか迷ってしまいます。
アドバイスを受けた際、その内容を実践しようとしますが、複数のアドバイスがあると同時には難しいです。
そのため、一つのショットにつき一つのアドバイスに絞り、迷いなく実践できるようにします。
アドバイスの伝え方には、個人に向けたものと全体に向けたものがあります。個別のアドバイスが効果的であるため、指導者は慎重に注意が必要です。
走りまわされる!
テニスの試合では、相手のいない場所にボールを打ち、相手を走らせて体勢を崩しポイントを獲得するスポーツです。
そのため、走りながらボールを打つことが一般的ですが、初心者がこれを試みると止まれなくなり、スイングが難しくなり、インパクトも合わなくなります。
初心者の方はまず、ボールを打つ際には静止して簡単なボールを打つことで正しいフォームを身につけ、上達が出来ます。走り回る練習は初めから避けた方が良いでしょう。
説明が長い
この説明が長すぎると感じるのは、初心者に限らず全てのレベルの方に共通する懸念です。
テニスでは、多くのボールを打つことが上達への近道ですが、スクールでは時間が限られています。
説明が長引くことで、実際にボールを打つ時間が減少するのは避けたいところです。
しかし、コーチの指導方法や理論を詳しく聞きたいと考える方もいるのが実情です。
同じクラス内で生徒の目的が異なることは、指導する上での課題です。
手 軽
ラケット無しでも練習が出来る
これは自宅でも手軽に出来るテニスに役立つフィジカルトレーニングです。
テニスでは素早いテイクバックが必要です。
このテイクバックは素早い体重移動を行うことでラケットも早く引けることが出来ます。
ラケットを持たずにこの素早い体重移動を行うことによって、テイクバックが早くなり、少ない力でボールを打つことができます。
また、テニスのラケットを引く動作や打つ動作などの実際のプレイの形を行うことでテイクバックでの腕の状態(手首・肘・肩)が理解できます。
これは間接的な練習になりますが実際のプレイで行えるようになります。是非一度試してください。
手軽な練習方法
自宅で出来る練習の定番!〈素振り〉
テニスの素振りは、実際のボールを使用せずにラケットを振る練習のことです。これにはいくつかの効果があります。
- インパクトの位置を確認できる
- 振る力が身につく
- 振り切れるようになる
- スイングが早くなる
- 力の入るポイントが分かる
以上のようにメリットがたくさんあります。1日10回でも継続して行うことで効果が実感できます。ただし、周囲のスペースにも気をつけてください。
イメージトレーニング
イメージトレーニングは、どのスポーツにおいても重要なトレーニング方法です。
これは、物理的な動作を実際に行うことなく、心理的・認知的手法を用いてその動作を精神的にシミュレーションする手法です。
最近では、スマートフォンで動画を視聴することが一般的になり、どこにいてもイメージトレーニングを行うことが可能になりました。これを視覚を通じたトレーニングと言えます。
タオルを使ったサーブの練習
主にテニスのサーブの練習となります。タオルの先を結んでやや重くすることで、振りやすくなります。
ただし、急いで振ろうとすると、タオルの先が追いつかず、うまく動きません。これは手ではなく、手の先のタオルを動かすというテニスの本質です。
テニスでは、ラケットの先がボールにしっかりと伝わるように、力を8割程度で振るのが重要です。この感覚を身につけることが目標ですね。
体幹トレーニング
体幹トレーニングは、腹部、背中、骨盤周りなど、体の中心部分を強化し、安定性とバランスを向上させるトレーニング方法です。
テニスでは、走られてバランスを取りながら打つことが必要で、この体幹トレーニングを行うことでしっかりとした体の軸を築くことが重要です。
体幹が強化されると、ラケットを全力で振っても体が安定し、ショットの安定性が向上します。
したがって、体幹トレーニングを通じてスイングが迅速になり、結果として力強いボールを打つことが可能になります。
テニスコーチブログ・・・
テニスの上達を考える際、一つの絶対的な答えではなく、個々に自身に合った方法を見つけたいですね。例えば、ランニングで下半身を鍛えたり、動画を観てイメージを作ったり、ジムで上半身のパワーを養ったり、プレー中に膝を曲げたりするなど、さまざまな方法があります。しかし、どれかひとつが必ずしも自分に合うわけではないので、自分に適した内容を見つけることが大切です。ただし、その選択は個人によって異なり、他の人にも同じように合うかどうかは分かりません。テニスの指導者は、その人に合った方法を伝える役割が求められますね。
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