この記事は、サーブとボール投げの違いを理解し、サーブの技術向上を目指すことを目的としています。また、コンチネンタルグリップにおける回内(内転)運動についても詳細に説明しています。
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ボールを投げる時の注意点
最近、ジュニアクラスのレッスンでサーブの前にボール投げを行うことがありますが、運動能力が以前より低下しているようで、ボールを投げることができない子供が増えていますね。
男の子でも、ベースラインからネットを越せない子供がいるため、サーブの前にボールを投げて肩周りや肩甲骨をほぐしたり、握力や肩などの筋力をアップにも繋げます。
一般的に、女性は男性よりもボールを投げる経験が少ないため、肩回りの筋力や柔軟性が男性よりも低い傾向があります。
ボールを投げる時の2つの注意点
ボールを投げる時の肘の注意点がありこの2点をチェックしてください。
ボールを投げる前とサーブを打つ前の右肘(右利きの方)は同じで両肩の後ろにセットするのでちょうど左肩・右肩・右肘が一直線になります。
その時によくおきる肘の位置2点をチェックしてください。
上記の2点がボール投げの肘の位置の注意点です。
サーブの打つ時の肘は自分では確認できない
これはサーブでも同様ですがサーブはラケットを持つことでテイクバックで肘が肩の高さまで上がりきらないことも起こります。
自分で確認すればいいのですがトスアップを行うとボールを見るので自分では確認が出来ません。
そのために、周りの仲間やコーチに見てもらったり、それができない場合は携帯電話などで自撮りして自分自身で確認することも良いと思います。
サーブの肘の位置が悪い場合の色々な問題
サーブで肘の位置が悪い場合、ラケットが背中に落ちない(ラケットが担げない)ことが一番の問題となります。
これにより、さまざまな問題が発生します。
- 遠心力が弱くなりサーブのスピードアップが出来ない
- サーブの回転量が増やせない
- ラケットヘッドが遅れる為にアウトフォルトが多くなる
- スイングに見合ったボールにならない
このような問題が起こる可能性があります。
ボールの投げやサーブにおいて、肘の位置が悪いことは最も重要な問題です。
ラケットを担ぐ(持ち上げる)動作は、プロ選手であっても一般の方でも必ず行う動作です。そのため、肘の位置が非常に重要です。
サーブの肘の位置は大切なんですね。
そうなんです、サーブでは肘の位置がスイングスピードにも影響するので、気をつけたいですね。
握る強さによる腕の状態の比較
ボール投げとサーブ時のボールとグリップの握り具合
ボール投げのボールを持つ時の握る強さとサーブのグリップを握る強さでの相違点を比較してみました。
上記のように
- ボール投げ・・・しっかりボールを握ることでスナップが効かせたり肩回りも動きます
- サーブ・・・程よい握り(しっかり握りすぎない)ことでラケットヘッドを効かせたりスイングスピードが上がります
サーブではあまり強くグリップを握りしめなくでいいのですか?
そうなんです、サーブではあまりグリップを強く握りすぎず手首・肘・肩をリラックスするとスイングスピードも上がります。
ボール投げとサーブにおけるポイント
ボールを投げるときとサーブのインパクトの違い
ボール投げは右手(右利き)でボールを持ち投げるのでボールを持っている手を意識します。
それに対してサーブはラケットを持つのでラケットヘッドを動かすことを意識します。(打つ感覚はスイートスポットです)
その為にサーブでは右手を速く動かしてもラケットヘッドが遅れるとボールに伝わりません。
サーブのアウトフォルトについて
ラケットヘッドが遅れるとラケット面が上向きになりボールが上方向に飛びアウトフォルトに繋がります。
そのアウトフォルトを入れようとするとトスを前に上げるとグリップも厚くなり手首が固まり回内運動が出来ずに打点も低くなります。
これはビギナーの方でグリップが厚いので打点が前になり押すような打ち方になることが多いですね。
このアウトフォルトの解決方法は2つあります。
- 右手の動きを少し弱めてラケットヘッドが前に出るように振る
- 速く振ってもラケットヘッドが遅れないようにグリップをコンチネンタルグリップにして内転・回内を意識する
サーブでは、ラケットの長さを巧みに活用してボールに力を伝えることが重要です。
無理に力を込めてラケットを振り回すと、適切に力が伝わらず、努力が報われないことがあります。
そのため、サーブでは右利きの場合、右手とラケットヘッドの動きのバランスを保つことが重要です。
ラケットを上手に扱いたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
まずは、小指・薬指・中指を中心に握るようにすると、ラケットヘッドの動きをコントロールしやすくなります。
ボール投げでも内転(回内)を使うがサーブで内転が出来ない理由
ボール投げもサーブも、腕の回内(内転)運動は自然に行います。
ただし、サーブではラケットを持つことにより、回内(内転)運動が上手く行えない場合があります。その理由を説明します。
- グリップが厚いのため、右利きの場合、グリップが厚いとボールが右に飛ぶため、内転・回内をする必要がない。
- ラケットの長さがあるため、回内(内転)運動が行いにくい。
- ボールを打つ方向と逆に面を向ける動作が難しい。
上記のように、ラケットを持つことでボール投げでの自然な回内(内転)運動が難しくなります。
①グリップが厚いため
サーブのグリップはコンチネンタルグリップですが、力のない方や初心者の方はコンチネンタルグリップでのすぐに打つことは難しい場合があります。
初めての方はフォアハンドストロークのグリップかイースタングリップをお勧めします。
しかし、グリップが厚くなるとラケット面が最初からボールに向きますので、回内(内転)運動を行わなくても打つことができます。
そのため、回内(内転)運動はコンチネンタルグリップでの動作とも言えます。
②ラケットの長さ
ラケットは通常27インチ(68.58センチメートル)ですが、ロングサイズはより長く、ジュニアラケットは短くなります。
ラケットを持つと、ボールを投げる際に自然に行われる回内(内転)運動が難しくなります。
なぜなら、ボールを投げる動作は右手(右利き)の感覚で行われますが、ラケットは27インチ(68.58センチメートル)先のラケット面を右手で操作することが困難になるためです。
そのため、テニスではラケットを握る時(インパクト)と緩める時(打つ前や打ち終わった後)に持続力が求められます。
③打つ方向とは逆に手のひらを返す
右利きの方のボール投げは、ボールを右手に持ち、体の右側から投げる方向にスローイングします。
サーブでは、コンチネンタルグリップで持つとインパクト面が左側に向きます。打つ直前に、ボールに向いているラケットのフレームを右側にねじる動作が必要です。
これが回内(内転)運動になりますが、サーブでは打つ方向に対してスイングを行いながら、ラケット面を逆(右側)に向ける動作が非常に難しいため、短期間での習得は難しいです。
無理をして早く習得しようとすると、テニスエルボーや腱鞘炎などのテニス特有の怪我につながる可能性がありますので、注意して行いましょう。
初心者でも回内(内転)運動を覚えるべきでしょうか?
そうですね、ラケットを短く持って段階的に練習すれば大丈夫です。
サーブの回内(内転)運動を身につける方法
①インパクトの手の形を確認する
これはコンチネンタルグリップでのインパクト時の手の形、特に手首の状態を理解することで、単に振るだけではなく、正しいインパクトの形でボールを打つことが重要です。
手首の位置は、前から見た時と横から見た時の両方に注意してください。
②ラケットのフレームでボールを打つ練習
コンチネンタルグリップでの打つ感覚は、まるで包丁を持ってボールを切るような感覚で、ラケットのフレームからスイングします。
初めての場合、早くラケットの面をボールに向けがちですが、この練習では打つ直前までラケットのフレームがボールに向いている感覚を掴むことが重要です。
③フレームからインパクトの形に移行する練習
これは、ラケット面の向きをインパクトで変える練習です。②のボールにフレームを見せる状態から①のインパクトの形に移行する動きです。
注意点として、トスを前に上げすぎると手首が曲がり、回内(内転)運動ができなくなります。
頭上程度にトスを上げるようにしましょう。これは、コンチネンタルグリップの打点が、厚いグリップよりも後ろになるという理由に基づいています。
④ラケットを背中に落としてから行う
ラケット面の向きを変える動きを身につけたら、次は遠心力を強化するために、ラケットを背中に落としてラケットヘッドを真下に向けます。
このポジションから振り上げると、遠心力が増し、ボールにより力が伝わります。
ここでのポイントは、ラケットを上に振り上げる際に肘が前方に流れないようにすることです。
⑤横向きから肘を90度の角度で始める
①から④の動作を習得すると、打つ直前の動作は完了し、その後はテイクバックからの移行に入ります。
この段階はサーブにおいて難関であり、ラケットが背中に落ちた状態から始めても、テイクバックからの移行がスムーズに行われないことがあります。
これは、テイクバック時の肘の位置や肩周りの緊張などによって、適切な移行が阻害されることがあります。
この手順で回内(内転)運動は覚えれますか?
はい!段階的な方法なので、身につくと思います。
スタンスの違い
ボール投げとサーブのスタンスの方向
ボールを投げる場合、投げる方向に対して横向きになり、その方向に体重を乗せていくことが基本です。
一方、サーブでは球種によって異なり、回転のかかっていないフラットサーブはボール投げと同様に、打つ方向にスタンスを向けて体重を乗せて打ちます。
回転系のスライスサーブやスピンサーブは、打つ方向に対して体が斜めに向くクローズスタンスが適しています。
ボール投げとサーブの足幅
スポーツにおける体重移動は最も重要であり、テニスも例外ではありません。
ボールに体重を乗せることで、テニスにおけるボールの質が向上します。テニスにおける「質」とは、
- ボールのスピード
- ボールの回転
- ボールの重さ
- ボールの伸び
体重を乗せることで、テニスにおけるボールの威力が向上します。
しかし、その体重移動をより強く活用するために、スタンス(足幅)を広げるべきかというと、サーブではトスを上に上げて遠心力をより強く活用するために、高い打点で打つことが必要です。
そのため、サーブでは肩幅のスタンスをとり、上方向に力を加えるようにします。
体重移動を重視したサーブの打ち方
サーブはテニスにおいて、自分で打つことができる唯一のショットであり、トスの高さを自由に変えることができます。
体重移動を効果的に使用するために、一般的な方法として、打つ前にスタンスを広げて高いトスを上げ、後ろ足を前足に近づけて打つ方法があります。
この際の注意点は、後ろ足を横に逃がさずに前足に密着させることです。インパクトからフィニッシュまで、後ろ足は後ろに残します。
旅行をもっと簡単に【Trip.com】後ろ足をつけるサーブはかっこいいですね。
そうですね、この動きは女性の方でもできると思います。
体重移動のタイミングの違い
ボール投げの体重移動は投げる時に前足に移動する
ボール投げでは投げる前は後ろ足に乗せて投げだす時に前足に移動しながら投球を行います。この感覚はボールに体重が乗っている感覚でサーブより体重移動を実感しやすいと思います。
サーブはトスアップ時に前足に体重移動を行う
サーブでは、構えた時点では体重は後ろ足に乗せる形が主流ですが、トスを上げながら前足に移動していきます。
トスが上がった後は、前足に体重を移してテイクバックし、ラケットを背中に落とすため、バランスが崩れやすくなります。
その結果、サーブでは前足(軸足)に体重が乗っている時間がボール投げよりも長くなり、バランスや前足の筋力も必要になります。
上記のようにサーブはトスアップと同時に左足(右利き)に体重を乗せます。
その為に左足に体重が乗っている時間が長く体が突っ込んだりすることもあります。
トスアップ後は頭は前には出さないようにして左腰・左膝(青丸)を前に出すようにすると左側に壁(黄色棒)が作りやすくなります。
サーブでは体重移動が早いんですね。
そうなんです、そのために左足(右利きの場合)の筋力やバランスが必要ですね。
サーブに有効な練習
〇斜め上方向に投げるボール投げ
サーブでは通常、「上に向かって打ちましょう」と言いますが、ラケットが背中に落ちたらそこからはラケットを斜め上に振り上げて打ちます。
打つ直前の肘は肩よりも高く上がるのでラケットが背中に落ちます。その肘を上げる動作を身につけるために、練習ではボールを斜め上に投げます。
〇ゴムチューブで背中から引っ張り上げる動き
この引っ張る動きは、腕の上腕三頭筋を伸ばす運動であり、腕立て伏せの肘の屈伸の後の伸び上がりでも同様に使用されます。
上腕三頭筋に十分な負荷をかけるために、ゴムチューブを使用します。ゴムチューブを使うと、肘が固定されやすく、上腕三頭筋に効果的な負荷がかかります。
〇サーブ全体の動きをラケット無しで行う
ラケットを持たずにサーブの全体像を理解し、体で覚えることで、実際のサーブの動きに良い影響があります。
特に、テイクバックでは、両肩を開きながらトスを上げ、同時にラケットを上げて肘を肩の高さまで上げることが重要です。
何も持たずに行うことで、トスに左右されずに動きを覚えることができる利点があります。
ラケットがなくても練習ができるんですね。
そうなんです、トスアップもテイクバックも肩を使うので、肩だけの動きを覚えるのも効果的です。
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「SOTOASOBI(そとあそび )」です。
サーブでのポイント
ラケットヘッドを意識する
ストロークやボレーは主にラケット面の感覚で打ちますが、サーブやスマッシュでは遠心力が働くラケットヘッドを意識して、ボールに効果的に力を伝えることが重要です。
ラケットヘッドを最も効果的に使用できるのはコンチネンタルグリップですが、厚めのグリップでも最終的には適応できるようにしましょう。
肘を高くキープして打点を高くする
回内(内転)運動が行われると、インパクト時に肘が高い位置で保持されるため、打点が高くなります。
実際に打つ際の感覚は、肘を高く保つことに意識を向けるのではなく、回内(内転)運動を意識することが、結果的に肘を高い位置に維持することにつながります。
ボールに体重が乗るように打つ
サーブの威力を高めるには、ボールに体重を乗せることが重要です。
構えの段階では、後ろ足に体重をかけながらトスを上げ、その後体重を軸足(前足)に移動させます。
そして、インパクト時まで前足に体重を乗せたままバランスを保ち、打つ際には上方向に体を持ち上げます。
上記の3つはすべて大切ですね?
そうなんです、ラケットヘッド、肘、体重移動、すべて大切です。
テニスコーチブログ・・・
ボール投げもサーブもコントロールが一番大事ですが、サーブはサービスコートに入れることが目的になります。そのため、スピードを調整したり回転を掛けて入る確率を上げていきます。男性の生徒さんで、1週間のストレスを発散するつもりで、サーブ練習をガンガンに打っている方もおられますが、試合で入ればいいと思います。以上のように、ボール投げとサーブとの相違点を考察してみました。多少の違いはありますが、サーブを向上させるためにはボール投げは必要ですので、周囲の安全に気を付けながら練習してください