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コースを打ち分けるのは具体的にはどうするのか?
打点の位置を変えることでコースが変わります。
ストレート、クロス、逆クロスのコースを変えるには、打点を調整する必要があります。
ストレートショットを基本とすると、クロスショットは打点を前方に、逆クロスショットは打点を後方に置きます。
ただし、同じ打ち方にすることが重要です。コースによって打ち方を変えると、毎回異なる打ち方になり、安定性が欠けてしまいます。
ストレートが基準の位置
ストレートショットを打つ際は、ラケット面をネットと平行に保ち、ネットに対して垂直に打つことが基本です。
この方法により、最短距離でネットを越えることができるため、テニスでは攻撃的なプレーとしてストレートショットがよく使います。
ストレートショットでは、ネットの低い位置や高い位置の上を通過させるため、ボールの高さにも注意して打つことが大切です。
クロスは前で取る
クロスショットについて、右利きの方がフォアハンドストロークをデュースサイドからセンターに向かって打つと、クロスショットになります。
このショットはネットの低い位置を通過するため、ミスの確率が低くなります。
ただし、コートを斜めに打つため距離が長くなり、ボールの力が弱いと浅くなる可能性があるので注意が必要です。
シングルスでは、フォアハンドストロークのクロスショットを得意とする選手が多いです。
逆クロスは後ろで取る
逆クロスショットについて、右利きの方がフォアハンドストロークをアドサイドからセンターに向かって打つと、逆クロスショットになります。
クロスショットと同様に、ネットの低い位置を通過するため、ミスの確率が少なくなります。
特にバックハンドストロークのボールを回り込んで打つ際に、逆クロスショットを使うことが多いです。
コースを変えても打ち方は同じなんですね?
そうなんです、打点の前後にすることでストレート・クロス・逆クロスを打ち分けます。
打点の位置を変える方法は体の向きを変えること
打つ方向に横向き(90度)に体を向ける
まず初めに、打ち方を変えずにコースを変えることが基本です。
手だけでラケット面を調整すると、コースを変えるたびにインパクトが変わり、不安定になります。
打点を変えるとは、体の向きを変えることを意味します。
具体的には、打ちたい方向に対して体を90度に向けることです。
ストロークの際、ボールの位置に移動して止まったとき、軸足(右利きの方は右足)のつま先を90度の角度に向けます。
この足に体重を乗せることで、体も90度に向き、打点が変わり、結果としてコースも変わります。
ストレートの体の向き
ストレートショットを打つ際は、ベースラインに対して軸足を平行に置き、体重を乗せて体を横向きにします。
その後、前足を打つ方向に出し、つま先を45度に向けます。ネットに対しては垂直に立つようにしてください。
クロスの体の向き
クロスショットを打つ際は、右利きの方はベースラインに対して斜めに前に軸足を置きます。
体はネットに対してやや半身(前向き気味)になるため、打ち急ぎに注意しましょう。
逆クロスの体の向き
逆クロスショットを打つ際は、アドバンテージサイド(左側)でベースラインに対して斜め後ろに軸足を置きます。
ネットに対して肩が入った形になり、肩越しにボールを見るようにします。
打点を変えるには、体の向きを変えることが必要でなんですね
そうなんです。そのため、軸足(後ろ足)の置き方が非常に重要になります。
つま先の方向を90度に向けて体を横向きにする手順
①構えからフォアかバックかを見ます。この時のポイントはスプリットステップをして足首と膝を軽く曲げて見ることが大切
②飛んできた方向の軸足(後ろ足)を90度に向ける。この動作を行う時に膝が伸びないように注意
③体も90度にターン。軸足に体重を乗せることで体が90度に向く
④テイクバックも完了する。体のターンと同時に上半身のテイクバックを行う
⑤前足を踏み込んでからスイングを行う。踏み込む時は上半身が開かないように肩を入れる
この手順で構えから横向きになるんですね
そうです、横向きは下半身からで上半身はテイクバックを行います
上級者の打ち分け方法
肩を入れてコースを隠すテイクバック
打つことに慣れてくると、相手にコースを予測されないようにショットを隠すことも重要です。
肩を入れることで逆クロスの体の向きになりますが、そのまま素早く体を開いてストレートやクロスに打ち分けることができます。
ただし、初心者の方は肩を無理に入れすぎると腰が回らなくなったりすることがありますので注意が必要です。
また、肩を入れるとラケットが背中側に引かれるため、振り遅れにも気をつけましょう。
肩を入れてストレート
ストレートショットを打つには、肩をしっかり入れることが重要です。
肩を入れないと体が横向きにならず、その結果、手だけで打つことになり、体が早く開いてしまったり、ラケットの先に当たってしまったりして、上手くストレートに打つことができません。
したがって、ストレートに打つためには、肩をしっかりと入れる必要があります。
肩を入れてクロス
クロスショットを打つ際は、打点を前に取ることが重要です。
肩をしっかり入れると打点が前になりにくくなり、クロスショットが難しくなります。
そのため、通常よりも早めに打ち始める必要があります。
また、右利きの方は、打つ瞬間に左手を体に引き寄せると体の回転が速くなり、クロスショットがよりスムーズに決まります。
肩を入れて逆クロス
逆クロスショットもストレートと同様に肩をしっかり入れて構えます。
余裕がある場合は、バックハンドのボールを回り込んで逆クロスに打つことが多く、その際はネットに背中を向けるくらい肩を入れて体をしっかり捻ります。
慣れてくると肩を入れた方がいいんですね?
そうなんですが、肩を入れすぎてクローズスタンスになりすぎないように注意しましょう
クロス系と逆クロス系が得意な違い
クロスが得意な方はラケットヘッドが前に出る
クロスショットが得意な方は、打つ際にグリップエンドよりも先にラケットヘッドが出てくることが多く、その結果、ラケット面がクロス方向に向きやすく、引っ張りやすくなります。
ただし、ラケットヘッドを先に出す動作は本来無意識に行うものであり、意識的に行うと擦れた当たりになってしまうことがあるので、注意が必要です。
逆クロスが得意な方はラケットヘッドが遅れて出てくる
逆クロスショットが得意な方は、打つ際にグリップエンドからスイングし、ラケットヘッドが遅れて出てくることが多いです。
また、逆クロスを得意とする選手は、厚めのグリップを使って手首を固定しながらスイングする傾向があります。
クロスと逆クロスには、それぞれ得意なプレイヤーがいるんですね
そうなんです。手首の角度や動き方によって、得意なショットが異なってくるんです
最近はよく見られるラケットを上に逃がすクロス打ち
クロスショットは通常、打点を前にしてやや近めで打ちますが、最近では遠いボールに対してフォロースルーを上に逃がして打つことも多くなっています。
これは、打点が前に取れないほどボールが遠くてもクロスショットを打たなければならない状況で用いられる打ち方です。
プロ選手の試合で最近よく見かける打ち方です
そうですね、本来打てない状況でクロスに打とうとすると、そうした打ち方になってしまうんです
打点を変える時の注意点
クロスは体から近目で前で打つ
クロスショットを打つ際には、打点を前にするために体をクロス方向に横向きにして斜めに向くと、打点が遠くなります。
したがって、クロスショットでは打点を近めにすることも重要です。
これに注意しないと、打点が徐々に後ろになり、フォアハンドが苦手な方に多く見られる脇が開く原因になります。
逆クロスは体から遠目で打つ
逆クロスは打点を後ろにする為に体を逆クロス方向に横向きになりますが右足(軸足)が同じ場所とすると打点が後ろになるので体からボールが近くなります。
その為に逆クロスはボールから遠目に軸足を置くことが必要です。
単純に打点を前や後ろに移動するだけではないのですね?
そうなんです。体からの距離も大切で、コースが変わっても打ち方は同じにしたほうがいいです
ダブルスでの色々なコースの変え方
攻撃をする為にコースを変える
テニスでは、サーブをクロスのサービスボックスに入れることで試合が始まるため、クロスラリーが中心となります。
特にダブルスでは、ストレート側に相手の前衛が立っているため、簡単にストレートに打つと相手に決められてしまうことがあります。
そのため、相手のボールが短くなり、体重を乗せて打てるボールが来た際には、コースをストレートに変更して攻撃を仕掛けることが重要です。
前衛に取られないようにコースを変える
相手のボールがクロス方向のダブルスのアレー付近に飛んできた場合、そのままクロスに返すと前衛に近くなり、ボレーされてしまうことがあります。
そのため、肩をしっかり入れて、そのボールをストレートにコースを変えることをお勧めします。
注意点として、クロスからストレートにコースを変えるためには肩をしっかり入れることが重要です。
これはストロークの打点が一定になることで実践しやすくなります。
打ちやすい方向にコースを変えて攻撃する
ダブルスで後衛同士のストローク戦になった場合、センターに来るボールをそのままクロスに返すと逆クロスショットになります。
逆クロスショットはストレートやクロスショットに比べて難易度が高く、打ち急いだり体が早く回転するとボールがセンター付近に飛んでしまい、相手の前衛にボレーで決められることがあります。
そのため、無理に逆クロスに打たず、引っ張って打てるストレートショットを選ぶことで攻撃することもあります。
ストレートに早めに打つことで比較的簡単に決めることができます。
いつコースを変えたらいいのか分からないんです
そうですね。ボールが短くて甘い時には攻撃し、厳しいボールが来た時には守備に切り替えると、コースを変えるタイミングがつかみやすくなります
テニスコーチブログ・・・
ストロークで打てるようになってきて初めに覚えるのは左右に打ち分けるコントロールです。これはチャンスボールをストレートに打ったり相手の前衛がポーチをしようとしているのが分かればストレートにコースを変えます。テニス初めの頃は打つことが楽しくてボールが飛んで来たらよく見てしっかり打つことが楽しいので必死に打ちますが余裕が出来てきたらストレートにコースを変えて攻撃をしたり相手の攻撃を回避することも大事になります。